1年生のラトビア人の青年の映画を手伝うことになった。彼はカメラマンなので俺はカメラアシスタントと照明をやる予定。事実上撮影監督みたいなもんだ。ただ彼がカメラのファインダーを覗くというだけ。と、いうわけで昨日ロケーションのプールでちょっとばかりスチールを使って色温度とカラーのテストを試みた。プールの照明はマーキュリーハライドなのでかなり緑がかっていてしかもデイライト以上にケルビンが高い。やっかいな照明なのでテストをしないとちょっと不安。基本的にプールの照明はそのままにして所々でチャイナボールやHMIを使っていこうというプラン。HMIにどの程度プラスグリーンを装着するかを判別するためのテストなのだが、テスト撮影開始して10分くらいして、係員に止められた。上の人にオーケーもらっているのに。ただここで口論しても絶対悲惨な結果になるだけなので理不尽を承知でにこやかに対応した。正直かなりムカついたのだが。あとで聞いたのだが、ラトビア人の彼はプールの管理者に「脚本に不適切な箇所があるので訂正しないと撮影はさせない」と言われ、嫌々に訂正したらしい。全く如何わしい描写なんてないのに。その人はきっと想像力が豊かなんだろうが。ここは中国か?共産ソビエトか?ちょっとびっくりした。あちらさんがこれ以上圧力かけてくるのなら出るところに出てやろう、という意気込み。