映画

春にして、君を想う

アイスランドの巨匠、フリドリック・トール・フリドリクソンによる年寄りのロードムービー。アイデアとロケーションは申し分ないんだが、撮影と脚本がどうにもこうにもよろしくない。本当にこれがアカデミー賞外国語部門にノミネートされたのか、と疑わざるを得ない。老人がレイキャビックにきてからの展開が稚拙極まりない。学生映画並の懐の浅さ。あと、年寄りに50年代ハリウッド映画ばりのフィルターかけるのやめて欲しい。しかし、アイデアは素晴らしいので「卵の番人」か「氷の国のノイ」あたりの監督にリメイクされればかなり高レベルのものができるのではないか。